FXSEがどのような過程で作られたか、「予測と分析に至る道」をご案内します。
(概略に戻られる場合はこちらへ)
第5章 実需と投機の相乗効果
さて、実需の予測ができたところで、投機との相関について、Analytics Systems研究員の見解を解説したいと思います。実需と投機、それぞれが上下する組み合わせごとに、その値動きの予測を解説いたします。
実需:上昇↑傾向 投機:上昇↑傾向
上昇すると見込まれます。もし途中で投機のスクエアによる売り戻し下落が入ったとしても、実需のサポートがあるので下値は限定的で、投機の折り返しとともに再上昇すると見込まれます。
実需:上昇↑傾向 投機:下落↓傾向
一時的に投機の下落が勝ち、1~2ヵ月は下落が続く可能性はあります。ただ、実需のサポートがありますので、なかなか底堅く、底割れしない展開になりそうです。投機の売りが一巡すると、実需優勢かつ投機の「売りのあきらめ」が始まり、再上昇が見込まれます。
実需:横ばい→傾向 投機:上昇↑傾向
投機主体の値動きになりますので上昇すると見込まれますが、投機の買いポジションが大きくなってきた、あるいは売りポジションの整理が進んで軽くなった場合、売りスクエア・新規の買いポジション構築も発生します。投機ポジションがどの辺りで折り返すのか、注視と判断が必要です。
実需:横ばい→傾向 投機:下落↓傾向
投機主体の値動きになりますので下落すると見込まれますが、投機の売りポジションが大きくなってきた、あるいは買いポジションの整理が進んで軽くなった場合、買いスクエア・新規の買いポジション構築も発生します。投機ポジションがどの辺りで折り返すのか、注視と判断が必要です。
実需:下落↓傾向 投機:上昇↑傾向
一時的に投機の買いが勝ち、1~2ヵ月は上昇が続く可能性はあります。ただ、実需のキャップがありますので、なかなか上値が重く、天井に抑えられる展開になりそうです。投機の買いが一巡すると、実需優勢かつ投機の「買いのあきらめ」が始まり、再下落が見込まれます。
実需:下落↓傾向 投機:下落↓傾向
下落すると見込まれます。もし途中で投機のスクエアによる買い戻し上昇が入ったとしても、実需のキャップがあるので上値は限定的で、投機の折り返しとともに再下落すると見込まれます。
FXSEをご利用になる場合、緑のライン(実需)と紫のライン(実需+投機)の相関を見て、①実需のトレンドを確認し、②実需トレンドに対する投機のオーバーシュート状況から、投機ポジションの進行・折り返しがどうなるか、③その結果今の水準から買いと売りのどちらが強くなりそうか、を推測されてみてください。
Analytics Systems研究員は、「実需トレンドに対する投機のオーバーシュート状況」を第一に見て、次に投機ポジションだけのグラフを確認して最終予測を行っています。