沿革 History
流体抵抗予測・コンピュータテクノロジーの私設研究所として設立されて25年、金融予測の研究を開始して17年の歴史を持つ、Analytics Systems/私設研究所の歩みをご紹介します。
- 1999 私設研究所として発足、Sun ULTRA1 ワークステーションを導入
- 1CPUから64CPUまで同一アーキテクチャの為、将来の拡がりに期待してSun Microsystems製のコンピュータを導入
サブプライムローンを組成するソフトウェアを稼働させるマシンと同じタイプで、後にSun ULTRA2も導入
- 2002~2003 Sun ULTRA80 ワークステーション、IBMサーバ機導入
- スカラー型スーパーコンピュータの原型となる複数マシン並列計算用に、まだ一般的なPCのメモリが256MBであった中、4CPU/4096MBメモリの大容量コンピュータを2台導入して並列計算を実施
x86環境での複数マシン並列計算試行、およびグローバルファイルシステム用に、IBMサーバ機も5セット導入
- 2007 富士通UNIXサーバ PRIMEPOWER250 導入
- JAXA(宇宙航空研究開発機構)や京都大学、名古屋大学が導入していた上位機のスーパーコンピュータ「富士通 PRIMEPOWER HPC2500」使用への道筋とすべく導入
- 2007 【金融分野】民生応用として金融予測を開始
- 手始めに、レートの数字変化だけで予測する、チャート・テクニカル分析手法を採用。
当たる時・当たらない時の差が著しい点が課題に。
- 2009 AMD製マルチコアx64環境として、hp ProLiantサーバ 2セット導入
- 筑波大学・東京大学・京都大学の「T2K Open Supercomputer Alliance」の概念に準じた構成
T2Kオープンスパコンと同じ、Barcelona世代のAMD quad-core (2.3GHz) を持つマシン2ノードを導入
- 2009~2011 【金融分野】「為替レートを動かしているものは何か」 をテーマに原理視点からの研究を開始
- レート予測に使用できないか、短資市場(金利)・経済指標(実需)・投機など網羅的に研究開始。
また、金融端末(Bloomberg端末・ロイター端末)により、1日の取引の機微(時刻・参加者)を観察。
- 2011 富士通UNIXサーバ SPARC Enterprise M3000 導入
- JAXAや京都大学、名古屋大学が導入していた上位機の共有メモリ型スーパーコンピュータ「富士通 SPARC Enterprise M9000」や、有名な「理化学研究所 京コンピュータ」使用への道筋とすべく導入
- 2012~ 【金融分野】CFTC投機ポジションとの連動を研究開始
- 投機分析研究で、同じ「悪い経済指標」でも、市場が「悪い傾向」と受け取るか「予想よりは悪くない」と受け取るかの予測が可能に。
2017~2019年のボックス相場で著しい成果を上げる。
- 2015~ 【金融分野】中期の為替を動かす「実需」の研究に着手
- 実需企業(輸入/輸出会社・サービス)の支払手法・タイミングについて、経営企画および実務に携わって観察を実施。実務に携わることで、数字を見るだけではなく、現場の手順・空気感や経営の意思決定プロセスまで観察が可能に。2022年に予測の糸口を発見する手掛かりとなった。
- 2018~ x64完全独立ノードによる並行計算に移行
- 併せてスーパーコンピュータ志向から転換し、複雑な計算をいかに簡単に近似するかを考える方針に変更、Green-AIテクノロジーの基礎となる
- 2021 【金融分野】実需予測の重要性を再確認
- テクニカルや投機ポジションだけでは、ボックス相場以外の大きな流れには呑みこまれてしまい、中期予測としては役に立たないことが確実に。
2015年以来の長きにわたって続けていた、実需と為替レートの連動についての研究を改めて強化。
- 2022 【金融分野】実需データによる為替予測に目処がつく
- 実需データによる有効な予測計算の糸口を発見、改良の過程で新しい統計処理手法を開発。
処理パラメータ数が非常に多く、多数の組み合わせ計算になるため、AIを用いて適合パラメータを算出。
- 2023 【金融分野】FXSE実需予測エンジンが完成
- 実需統計の解析処理に、商社の実務を反映したロジックを加味し、FXSEの実需予測エンジンが完成。
- (予定)2024 【金融分野】FXSE外販会社、日本アナリティクス・システムズ設立予定
- 投資有無による研究員間の収入格差是正のため、本来自己勘定取引用であったFXSEの外部販売を開始。
ギャラリー Gallery
~沿革に登場した機器たち ~
主要な機器が現在も保存されています。